脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫(リポーマ) | 医療法人社団斗南堂八王子クリニック

臨床症状や画像検査を基に診断 / 脂肪腫の日帰り手術は15〜30分

  • 粉瘤とは?
  • 脂肪腫とは

    脂肪腫(リポーマ)とは、いわゆる「脂肪のかたまり」で脂肪細胞から構成される良性の柔らかい腫瘍で、一般的なできものです。単発性腫瘍ですが、稀に多発することがあります。

  • 症状

    皮膚がドーム状に盛り上がり柔らかいしこりとなります。皮膚との癒着はなく、痛みが起こることはほとんどありませんが、神経を圧迫する場所にできると痛むことがあります。サイズは1㎝ほどのものから10㎝を超えるものまであります。 多くは表皮や真皮の下にある皮下脂肪組織にでき、稀に多発することがあります。

  • 原因

    発生の原因はまだわかっていませんが、刺激を受ける場所にできやすい傾向があります。成熟した脂肪細胞は増殖しませんが、毛細血管の周囲に残る未分化の細胞が何らかのきっかけで脂肪細胞に分化して増殖し、脂肪腫となります。80%近い脂肪腫が染色体異常を持っていることから、成人後も残っている未分化細胞が遺伝子異常によって脂肪細胞に分化・増殖すると考えられています。

脂肪腫と粉瘤の違い 粉瘤の詳細はこちら

主な違いは「中身」と「見た目の特徴」です。 どちらも皮膚のしこりですが、以下のような違いがあります。

特徴 脂肪腫
(しぼうしゅ)
粉瘤
(ふんりゅう)
中身 脂肪細胞の塊 垢(角質)や皮脂の塊
感触 柔らかく、弾力がある やや硬めで、弾力がある
見た目 皮膚の色はそのまま 「黒い点(開口部)」がある
ニオイ なし 強く押すと独特の臭いがする
炎症 ほとんど起こさない 菌が入ると赤く腫れて痛む

治療方法

脂肪腫(リポーマ)は良性の腫瘍ですが、自然に消滅したり、飲み薬や塗り薬で小さくなったりすることはありません。
そのため、根治には外科的な摘出が必要です。当院では、患者様の身体的・時間的負担を考慮し、局所麻酔による「日帰り手術」を行っています。

治療の流れとしては、まず触診や超音波検査(エコー)などの画像診断で腫瘍の大きさや深さ、周囲の組織との関係を確認します。
手術は局所麻酔下で行い、直上の皮膚を最小限切開し、被膜(腫瘍を包む袋)を含めて完全に取り除きます。

手術時間は大きさにもよりますが、通常15分〜30分程度です。
摘出した組織は病理検査を行い、悪性所見がないか(脂肪肉腫ではないか)の確定診断まで責任を持って行います。

治療の流れ

  • 麻酔

    麻酔

    印をして、局所麻酔を行います。

  • 切開

    切開

    脂肪腫の3分の2の長さを切開します。

  • 摘出

    摘出

    指とピンセットで優しく摘出します。

  • 縫合

    縫合

    しっかりを止血を行い縫合します。

手術費用

手術前採血(初診時) ¥3,730
皮膚・皮下腫瘍摘出術
露出部 頭部・顔・頚部項部・手・
前腕・下腿・足底
2cm未満 ¥8,450
2-4cm未満 ¥14,480
4cm ¥18,500
露出部以外 腋下・上腕・胸腹部・背部・
陰部・腎部・大腿
3cm未満 ¥7,310
3-6cm未満 ¥13,160
6-12cm未満 ¥15,950
12cm以上 ¥28,430
皮膚・皮下腫瘍摘出術
露出部
頭部・顔・頚部項部・手・前腕・下腿・足底
2cm未満 ¥8,450
2-4cm未満 ¥14,480
4cm ¥18,500
露出部以外
腋下・上腕・胸腹部・背部・陰部・腎部・大腿
3cm未満 ¥7,310
3-6cm未満 ¥13,160
6-12cm未満 ¥15,950
12cm以上 ¥28,430

よくあるご質問

脂肪腫は自然に消えますか?
残念ながら、自然に小さくなったり消えたりすることはありません。 脂肪腫は脂肪細胞が増殖してできる「良性の腫瘍」です。放置しても命に関わることは稀ですが、時間の経過とともに少しずつ大きくなる傾向があります。大きくなると手術の傷跡も長くなってしまうため、気になる場合は早めの受診をおすすめします。
手術の費用はどのくらいかかりますか?
脂肪腫の摘出手術は「保険診療」の対象です。 費用は、腫瘍の大きさやできた場所などによって決まります。
脂肪腫はどの診療科を受診すればよいですか?
脂肪腫は、外科、形成外科、皮膚科で診療されます。
大きさや場所によっては手術が必要になるため、日帰り手術に対応している医療機関を選ぶと診療がスムーズです。
脂肪腫の手術後、痛みや傷跡は残りますか?
術後の痛みは軽度なことが多く、数日で落ち着くケースがほとんどです。
傷跡は脂肪腫の大きさによりますが、時間とともに徐々に目立ちにくくなります。
脂肪腫が悪性(がん)になることはありますか?
一般的な脂肪腫が悪性化することは非常にまれです。ただし、急激に大きくなった。強い痛みを伴う。
硬く、動きにくい。といった場合は、脂肪肉腫など他疾患との鑑別が必要なことがあります。
脂肪腫の大きさはどのくらいまで大きくなりますか?
脂肪腫の大きさには個人差があり、数mm程度の小さなものから、数cm以上に成長することもあります。
長期間放置すると徐々に大きくなることがあり、手術範囲が広くなる可能性があります。
脂肪腫の手術後、仕事や日常生活はいつから可能ですか?
多くの場合、デスクワークは翌日から可能です。
肉体労働や運動については、手術部位や大きさによって異なりますが、数日〜1週間程度で通常生活に戻れるケースが多いです。
詳細は術後に医師から説明があります。
脂肪腫は一度に複数個手術できますか?
原則同日に複数個所の手術は行っていません。詳しくは医師にご相談ください。

手術当日までの流れ

  • STEP 1|問診

    STEP 1|問診

    いつ頃からしこりがあるか、痛みはあるか、大きさの変化はあるかなど、問診票にご記入いただきます。
    お悩みやご希望(「痛くないようにしたい」「傷跡をきれいにしたい」など)もお気軽にご相談ください。

  • STEP 2|診察

    STEP 2|診察

    医師が直接患部に触れて、しこりの硬さ、大きさ、可動性(動くかどうか)、皮膚との癒着があるかどうかなどを確認します。
    脂肪腫なのか、アテローム(粉瘤)やガングリオンなど他の疾患なのかを鑑別します。

  • STEP 3|検査

    STEP 3|検査

    皮膚の下の状態を正確に把握するため、必要に応じて、画像検査(超音波検査、CT検査、MRI検査など)を行うことがあります。
    腫瘍の深さや大きさ、性状を確認し、日帰り手術が可能かどうかを判断します。
    必要に応じて採血を行う場合もあります。

  • STEP 4|手術日の決定

    STEP 4|手術日の決定

    診断結果に基づき、手術日程を決定します。
    可能な限り患者様のご都合に合わせて調整いたします。
    炎症がなく小さなものであれば、当日の手術枠に空きがある場合に限り、即日手術が可能なケースもあります。

  • STEP 5|手術

    STEP 5|手術

    局所麻酔を行い、痛みを最小限に抑えて摘出します。
    手術時間は大きさによりますが、およそ15分〜30分程度です。
    リカバリールームで少しお休みいただいた後、その日のうちに歩いてご帰宅いただけます。

  • STEP 6|術後通院

    STEP 6|術後通院

    術後1週間〜10日後を目安に、抜糸と傷口のチェックのためにご来院いただきます。
    その際、摘出した腫瘍の「病理組織検査」の結果(良性であることの確定診断)についても医師よりご説明いたします。